02.Webサーバ体験1バイオインフォ

#2【ラズパイWebサーバ】ラズパイのIPアドレスを固定する

基本情報技術者試験やプログラミング学習コースで基礎は身につけたけれど、実践が少なくて自信がイマイチな方へ。

本カテゴリーでは、Webサーバを自分で作り、Webアプリを1つ作るまでを連載して行きます。ツアーのようなものです。

「実際に何かを作る」を簡単に経験して、今後の自信にして頂ければ幸いです。

全体のながれ / 今回の記事の位置

<全体のながれ>
①パソコンを買って組み立てる。
→ ②いろいろ設定をする
→ ③Webサーバとするためのソフトをインストール
→ ④HTMLやPythonのプログラムをサーバにおく
→ 終わり。

<今回の記事>
②いろいろ設定をする その1:ラズパイのIPアドレスを固定

<最初の記事>

ねこ研究員
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本記事はこちらの続きです。
こちらもぜひお読みくださいませ!

関連動画の紹介:動画を利用すれば90秒

本記事の内容を実際に行った動画は以下です。

ねこ研究員
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ある程度知識がある方は、動画を見れば以下の記事は読まなくても大丈夫だと思いますよ。

【ラズパイ】IPアドレス固定【Model 3B+】

 

注意事項 

環境と費用について、以下の点を先にお伝えします。

  1. メインの作業PCとしてMac OSのノートPCを使います。
    Windowsでの説明はしませんので、ご注意下さい。
  2. 基本的にお金はかかりませんが、最初のラズパイの購入に10000円くらいは使います。また、ディスプレイなど基本的な周辺機器を持っていない場合は追加で費用がかかります。
  3. 本記事は私と同じ環境で行った場合の内容です。例えば、Model 3B+以外での実施では本記事と異なる場合があります。ご注意ください。

 

また、注意事項ではありませんが、(人によっては)今後少し難しくなります。

例えば、IPアドレス、SSH、VNCなど色々用語が出てきはじめます…

ねこ研究員
ねこ研究員

でも分からなくて大丈夫。実践を通して身につけるんです!

 

本当に大丈夫?

ねこ研究員
ねこ研究員

実は「できる人」も分かってないことだらけです。玉砕しても大丈夫なメンタルと困った時の調べ方や対処方法のレベルがあるだけです。

 

ということで、これを機会にぜひ立ち向かってください。

そして、玉砕経験と対処力を身につけましょう。

ねこ研究員
ねこ研究員

できる限り失敗しないよう一本道で簡潔な段取りを示します。

 

ターミナルを起動

私たちの目標はラズパイをWebサーバにすることです。つまり、別のPCからラズパイにアクセスさせることになります。

となると、ラズパイの住所(=IPアドレス)が固定されていた方が良いですね。そのために、まずは以下の手順で「ターミナル」のアプリケーションを開きましょう。

  1. 現在、ラズパイにはディスプレイ・マウス・キーボード、そして、電源が接続されているとします。スイッチはOFF方向になっていて、ラズパイは起動していないとします。
  2. まずは、スイッチをONにしてラズパイを起動します。
  3. ディスプレイにて、前回の記事で設定したパスワードなどを入力します。
  4. デスクトップが映った画面になります。
     
  5. 上の写真の上の方にあるターミナルのアプリケーションのマーク(下画像)をクリックします。すると、ターミナルが起動します。

現在のIPアドレスを確認する

  1. ターミナルを起動すると、下記画面となります。
  2. IPアドレスはifconfigコマンドで確認できます。
    これは覚えて起きましょう。
    下記のようにifconfigとタイプします。続いて、Enterを押します。
  3. Enterを押すと、下記のようにたくさんの情報が出力されます。
  4. 【上記出力結果の説明】
    eth0やwlan0について
    ネットワークデバイスの名称です。ネットワークデバイスとは、PC内でネットワーク接続を担うデバイスのことです。例えば、ラズパイの有線LANのケーブル差込口の部分や無線の電波を送受信するあたりを担うラズパイの部分的な領域がネットワークデバイスです。
    上記のifconfig出力例では、eth0が有線LANを担うネットワークデバイスの名前です。wlan0がWiFiの電波送受信などを担うネットワークデバイスの名前です。
    いつもeth0、wlan0とは限らない
    有線LANならいつもeth0、WiFiならばいつもwlan0ではありません。これはパソコンによって異なることが多いです。ただ、たいていの場合、有線ならばe(イーサネット)がついていたり、WiFiならwがついていたりします。このような経験を蓄積して総合的な判断により、何がWiFiで何が有線で…etc、を考えるのが良いでしょう。

  5. 現在知りたいのは、WiFiです。
    私たちは有線LANケーブルでラズパイを接続していません。
    上記のwlan0に置けるinetの情報、すなわち192.168.0.6がラズパイの現在のIPアドレスです。これで、現在のラズパイのIPアドレスが判明しました。

IPアドレスを好きな値に固定する 

  1. 上記のIPアドレスは(普通は)家の中のルータが勝手にラズパイに割り当てたIPアドレスであり、今後変わってしまうことがあります。
  2. 変わってしまうと、不便なので固定します。
  3. あるPCのIPアドレスを固定する場合、普通はルータでなく、固定したいPCにおいて編集作業を行います。従って、ラズパイにおいて「IPアドレス固定」の作業をします。
  4. ラズパイでは、自身のIPアドレスをetcフォルダの中のdhcpcd.confと言うファイルの中で決めています。従ってこのファイルを編集します。
  5. 次のコマンドで、dhcpcd.confをメモ帳のように開くことができます。
    sudo nano /etc/dhcpcd.conf

    ※ sudo とは
    設定ファイルなど大切なファイルを編集するときにつける接頭語のようなものです。管理者権限で実行する、と言う意味を持ちます。もしsudoをつけないと、大抵編集を断られて、コマンド失敗という結果が返ってきます。詳しくは調べてください。
    ※ nano とは
    nanoと言うエディターで編集するときに使うコマンドです。
    ※ /etc/dhcpcd.conf とは
    絶対パスです。全部合わせて、「etcと言うフォルダにあるdhcpcd.confのファイルをnanoエディターで管理者権限において開く」と言う意味になります。
  6. 上記コマンドでEnterを押し、nanoエディターが開かれると、下記画面になります。この画面には、dhcpcd.confの中身が映っています。
  7. ↓キーを押して、一番下までカーソルを進めてスクロールします。一番下まで行くと、下記画面になります。
  8. この状態で、下記5行を手でタイプします。
    # 追記
    interface wlan0
    static ip_address=192.168.0.6/24
    static routers=192.168.1.1
    static domain_name_servers=192.168.1.1
    ※ 2行目のwlan0について
    ここには、ifconfigで調べたWiFiのネットワークデバイスの名前が入ります。
    ※ 3行目の192.168.0.6/24について
    ここには、自分が割り当てたい数値を入れます。私の場合は、192.168.0.6(最初と同じ)を割り当てたかったので、192.168.0.6としました。例えば、192.168.0.11にしたい場合は、static routers=192.168.0.11/24としましょう。
    ただし、2つ注意があります。まず、すでに他のPCのデバイスに使われている番号は使用することができません。他のPCについてもIPアドレスを頑張って調べて、その番号を避けるようにしてください。もう1つの注意点は、ルータに割り当てられているIPアドレスも使えません。ルータのIPアドレスはルータの説明書に書いてあることが多いです。よく読んで明らかにしましょう。マニュアルがない場合は、最近はWeb上で電子マニュアルを閲覧できることが多いので、そちらを利用しましょう。お手持ちのルータの型番号で検索して、うまく探しだしてください。
    ※ 4行目と5行目の192.168.1.1について
    ここには、ルータのIPアドレスが(普通)入ります。おそらく私の192.168.1.1と皆さんのIPアドレスは異なります。すぐ上で述べた方法でルータのIPアドレスを調べて、ここに入力してください。
  9. 下記画像は、上記5行を入力し終わった画面です。
  10. 上記の画面の状態で、セーブをします。
    セーブするためには、まず上記画面の状態でControlキーとOを同時押ししてください。
    すると下記画面になります。
  11. 上記の画面の状態で、Enterを押してください。
    すると下記画面になります。
    下記画面の状態で、変更が保存されたことになります。
  12. 続いて、nanoエディタを閉じます。
    そのためには、上記状態において、ControlとXを同時押しします。
    すると、元の画面に戻ります。

上記変更をラズパイに反映させるため、再起動

  1. 上記設定を反映させるためには、一度再起動が必要です。
    以下のコマンドで再起動させます。
    sudo reboot now


  2. 再起動後、再びターミナルを開いて、ifconfigでラズパイのIPアドレス確認します。
    このとき、dhcpcd.confにおいて自分が指定したIPアドレスになって入れば、ラズパイのIPアドレスの固定成功です。

 

ねこ研究員
ねこ研究員

お疲れ様でした。
次回は、SSHについて説明しますね。